今回、お花見はどこでしよう…と
思ったとき、
昨年11月まで住んでいた家の近所で、
毎年、私が元気をもらっていた、
桜の木のことが、
真っ先に思い浮かびました。
そうだ、久しぶりに
彼女に会いに行こう!
こんにちは〜。
あれっ?
ちょっと枝を
切られましたか?
(昨年の姿↓)
(その前の前の年の姿↓)
今年の姿↓
うわぁ
結構ばっさりでしたね。
痛かったでしょ?
でも…
今年もやっぱり、
とてもキレイですよ。
実は、
この辺りに来たのは、5ヶ月ぶり。
歩いているうちに、
街の空気がぴったりと肌になじんで、
自然と安定した氣持ちに
なっている自分に、
ちょっとおどろきました。
…そっか。
18年も暮らした街だもんね。
その間に、
離婚したり、留学したり、恋愛したり、
大勢の仲間ができて大騒ぎしたり、
入院&手術で、病院から他の病院に
緊急搬送されたり、
そして、母を亡くしたり、
いろんなことがあった。
ああ、
私の両足がしっかり地面に付いている
のが分かる。
落ち着くなあ…
この5ヶ月間、
引っ越した町の、にぎやかさ、楽しさに
ずっと目を奪われていて、
この街のことはすっかり忘れたつもりで
いたのです。
でも、実際には、
引っ越し先での私は、まだ、
遊園地を楽しむような「非日常感」で、
足もとがフワフワしているみたい。
どうやら、 土地とつながるって、
理屈じゃないようです。
私の中には、
今まで住んできた土地が
何層にも積み重なって
残っているのでしょう。
でも、今回気づいたことがありました。
それは半蔵濠のお堀の水を見たときにも
思ったのですが、
あのお堀は、
私の「外」にあるんじゃなくて、
私の「中」にあるんだ、
と思ったのです。
この大好きな桜の樹も、
私の中にずっとあって…
亡き母と楽しく暮らした家と、
その記憶も、
長く慣れ親しんだこの土地も、
これからもずっと、
私と共にあるのだと。
正直に言ってしまうと、
今回の引っ越しは、
生まれ育って、住み慣れた土地から
無理に追い出されたような気持ちが
ずっとどこかにありました。
もちろん、最終的には
自分で選んだことなのです。
でも、いろんなことを「仕方ないよ」と
ひとつひとつ割り切って、
決めていく過程があり、
それはやはり、さびしさを伴うものでも
ありました。
でも、この街は、これからも
どこにも行かない。
ずっと私の中にある。
新しい町がホームベースになるまでには、
またきっと、
同じだけ時間がかかるのでしょう。
でも、過去は
私の背中を押してくれます。
だから、前を向いて、
その過程を、ゆっくりと楽しもうと
思っています。
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