新・東京イラストJournal

イラストレーターさくらみの日常絵日誌

ハイ、本調子!

今からちょうど20年前に

作った書籍に、

『本調子』という本があります。

 

このあでやかな装丁デザイン、

書店にあったら、かなり浮いてますよネ!

そう、それが狙いで、これ、

私がデザインさせていただいたんです。

 

この本は、なんと「前書き」から、

漫画と文章を混ぜた調子で始まります。

 

 

まだ、私自身が、

PhotoshopIllustratorでの

制作が出来ない頃だったので、

この漫画や枠組みなども、

すべてがアナログの

紙ベース作業。

 

心のままに、自由に制作したため、

「ありえない手間」がかかっております。笑


そして、そのまま書店『読書のすすめ』

清水店長の原稿本文へと続きます。


ちょっとお笑いもありながら、

清水店長の「闇語り」で、

段々と、読書の大切さがしみてきた

ところで、

NPO法人「読書普及協会」

の活動内容が伝えられ、

 

続いて、他の先生方の

「読書法」のページへ。

 

(裏表紙に載せた目次です↓)

 

ご覧の通り、

皆さん、知る人ぞ知る、

有名なベストセラー作家の方ばかりで、

どなたも大の読書好き。

 

今もほとんどの皆さんが、

ますますご活躍中!というところが

また、すごいですよね。

 

各章の表紙には、先生方の

似顔絵を描かせていただきました。

これが、後ろ姿のお方含めて、

結構、似てまして。

 

…って、自分で言うのもナンですよね。

スミませ〜〜〜ん(笑)

 

でも、これは、

私が、似顔絵を描く楽しさを、

初めて「お仕事として」経験した

ページになりました。

 

その後も、

協会の会長で『読書のすすめ』店長の

清水店長とは、一緒に、色々な本や

制作物を作らせていただいてきて、

2023年の今現在も、尚、進行中です。

 

今は、「成幸読書頒布会」という

『読書のすすめ』発行のCDテキストで、

毎月、ヒアリングと編集という形で

関わらせていただいています。

毎月一号ずつ発行して、昨年には

200号に到達。

 

200を12で割ると、ざっと16年半…

ひゃ〜…

一体、いつの間に、こんなに

何月が過ぎたの〜?!

 

 

とにかく、こうして

どんどん新しい制作物が

出来ていくものですから、

その一方で、

20年前に作ったこの本のことは

だんだんと遠い記憶の彼方へ…

 

が、最近、久しぶりに読んでみて

あまりの内容の濃さと熱量に

改めて、圧倒されちゃいました。

 

いや、読書の楽しさ、大切さが

こんなに伝わる本はないよ!

 



思えば当時は、まだ、

電子書籍」が流行り出す、少し前で、

活字文化全盛の、終盤期。

 

そこに、『読書のすすめ』清水店長の

「今こそ、本の力で、

 この日本を立て直そう!」

という思いと、

 

それに共感して、

出版を持ちかけて下さった

竹下さんという編集者さんがいて、

 

そこに、読書普及協会の

副理事長をしてくださっていた

岡保和秀師匠という方が、

ものすごい監督力を

発揮してくださって、

 

私もまた、

そんな皆さんの手足となって、

願いを込めて、

本に「魂」を吹き込んでいったのでした。

 

 

そんなわけで!?

後書き(上記)には、

岡保師匠と一緒に、私まで

登場しちゃったりして。

 

もう、語れることは、全部ぶつけた!

やりたい工夫は、全部やり切った!

と言う、大変面白い本になりました。

 

残念ながら、今はもう絶版です。

 

有名な著者さんが、

たくさん入っていることや、

読書普及協会の活動内容が

変わったこともあり、

 

権利の問題も色々あって、

大人の事情で、

復刊は難しいのかもしれません。

 

でも、本当にすごい本作りに

関わらせていただいて、

幸せだったなあと、

今も感謝の思いでいっぱいです。

 

調子はどうかな?

ハイ! 本調子♪

 

ちなみに、この本の次に

作った「強運道」でも引き続き、

装丁と、中の漫画を

担当させていただきまして

これも、中の漫画が面白いんですよ!

 

若気の至りも、これだけやらせて

いただけたら、本望です。

 

ありがたや〜!