子どものころ、
昭和の商社マンだった父が
海外出張に行く時は、
父の姉であった叔母とうちの母が、
子どもたちを連れて、羽田空港まで
「父の見送り」に行くのが恒例でした。
子供たちとは、
いとこ二人(お姉さんと弟くん)、
兄と私の、計4人。
小さかった私は
「父の飛行機が落ちたらどうしよう…」
と心配でたまらず、空港ではいつも、
「ギャン泣き」でした。
大人になってから考えてみると、
父は私に「パパ、行かないで〜!」と
泣かれながら旅立つのが、
結構、嬉しかったのでは?と
思う節があります(笑)
だって、
飛行機旅行の危険さ、不安定さ、
今回の旅の心配なところなどを、
旅行の前までに、とてもリアルに
語って聞かせてくれるのです。
もちろん私も聞きたがったのですが、
父は話をするのがとても上手で、
聞いたあと
「そんな危ないのに…行かないでー!!」
感がハンパない。
父の旅の安全を、天に祈りまくる娘。
…あっ、そうか!
だから私は、今も飛行機に乗るのが
怖いのね。(パパったら!)
それから、幾星霜…。
父も、母も、叔母も、別の世に旅立ち、
大人になった、いとこ姉と私は、
思い出の羽田空港で、
昼前から夜まで、飛行機を見ながら
キラキラした時間を過ごしました。
黒いルフトハンザもかっこいい。
飛行機に乗るのは苦手でも、
飛行機を見るのは大好きです。
美しい生き物を見ているよう。
次々と飛んで行く姿、降りてくる姿、
巣に戻っていく姿…
うっとりです。
第1エアポートで、
羽田空港神社にお参りした後、
海の見える第2エアポートへ。
黄色いスタウォーズ機、まだあった!
青空ものぞいて、
一気に開放感が出てきました。
飛行機の向こうの街の明かりの中には
スカイツリーと、東京タワーが。
空港って、いいですよね。
窓が大きくて、眺めは最高だし、
美味しい店も、おみやげもの屋さんも
たくさんあるし、
こんなにたくさん人がいても、
飛行機をぼーっと眺めていられる
無料の椅子はそこら中に十分あるし、
カフェやバーも豊富で、
長居しても、お店の人は笑顔。
クリスマスツリーも、
キラキラしていました♪