新・東京イラストJournal

イラストレーターさくらみの日常絵日誌

冬のゆる絵(7)薩摩のかるかん、知ってますか?

都内某所のスーパーを覗いたら、

「和菓子コーナー」で、

鹿児島の郷土菓子が

目玉商品として特集されていました。

 

もう、釘付け!笑

 

消費期限もあり、そんなに

たくさんは食べられないので、

時間をかけて、5個、厳選しました。

 

その中の2個が、

絵に描いた「かるかん」です。

 

「カルカン…?」

猫まっしぐらの?

 

いえいえ、これは名君として名高い

あの島津斉彬公が、

わざわざ江戸から職人を呼び寄せて

「携帯食」「保存食」として

考案させたものなんだそうですよ。

 

斉彬公と言えば、幕末です。

 

きっと「黒船の来航」に、

新しい時代を予感し、

やがて来る大国との戦いに向けて、

船上でも長持ちして、

美味しく食べられるものをと

考案を命じられたんだろうな。

 

保存食なんて、細かいところまで

考えるところ、さすが名君ですよね。

 

さて、「かるかん」なるもの、

色は真っ白なんです。

白くて、固めで、モチッとしている。

 

乾いたお餅よりは柔らかく、

甘さもあるので、

普通に噛んで食べられるのですが、

水分少なめなので、そのままだと、

かなりもっさりしています。

 

原材料は自然薯や山芋。

 

…ということは、温めてみたら

もっと美味しくなるかも?

 

ということで、レンジで20秒。

チーン!

 

おお♪  いけます!

 

さらに、お醤油をほんの少し

垂らしたら、かなり好みの味に。

 

思えば、日本全国の

「ふるさとのおやつ」を

取材して絵に描きたいと思ったのは、

13年前。

 

本の企画書を、

出版社さんに持ち込んでは、

良いところまでいくものの、

最後のゴーサインまで

なかなか漕ぎ着けられず、

 

まあ、本にならなくてもいいか、

和菓子が好きになれたんだから。

と思って過ごすうち、

 

乳製品でアトピーになって、

洋風のお菓子が食べられなくなり、

和菓子は、いつの間にか

私にとって、無くてはならない相棒

となっていました。

 

やっぱり、日本のふるさとには、

そこにしかない郷土のお菓子が

様々な歴史や文化と一緒に、

そっと光っているんだな〜。

 

薩摩のかるかん、出会えてよかった♪

 

☆追伸☆

薩摩と言えば、NHK大河ドラマ

篤姫』が、今、毎週月曜18時から

再放送されているのですが、

これがまあ、泣けます…

 

前回は、亡くなってしまった乳母

「菊本(佐々木すみ江さん)」の遺書が、

気落ちしていた篤姫の心を

奮い立たせるのですが、

その言葉があまりにも愛に

あふれて素晴らしく…うっうっ。

 

来週は、いよいよ、

幾島(松坂慶子さん)が登場して、

やがて徳川将軍に御輿入れすることに

なる篤姫(←本人は何も知らない)を

徹底的にしごくという展開に。

 

良いわ〜、この緩急、うますぎる!

 

ということで、

NHK大河『篤姫』について、昔、

熱く語った時の記事、貼っておきます。

なんと2008年ですって…

…16年前 …あわわ。

  ↓

sakura-miyuki.jugem.jp