新・東京イラストJournal

イラストレーターさくらみの日常絵日誌

お魚、真剣勝負の日♪

「東北食べる通信」を

毎月取っていると、

年に2〜3回くらい、

海産物が届きます。

 

おそらく、畑のものより、

獲れ高がずっと不確定なのが

海産物…

 

近年は、各地で獲れる魚の種類も

変わってきて、

「約束したこの日に、

 このお魚を、お届けします!」

というのは、

かなり難しいことになりつつ

あるんじゃないかと思います。

 

そんな数々の苦難を乗り越えて、

お魚を届けてくださる時は、

もう、とびっきり新鮮な子が

やってくるわけですから、

そりゃあこちらも、生半可な覚悟で

迎えるわけにはいきません。

 

届く前から心の準備を始め、

届いた日に、すぐにさばいて、

すぐに食す、

「真剣勝負!」と相成ります。

 

何しろ私、

スーパーでは、切り身しか

買ったことありません。

 

だから、採りたてのお魚が

「そのまんま」届くと、

改めて、いろんな驚きを

経験することになります。

 

まず、「ウロコがある…!」

 

そして、

「尾びれ、背びれ、胸びれ

 が針のように尖っている!」

 

さらには

「あごや、エラがめっちゃ固い!」

 

みーんな、当たり前のことなのに、

それらを全部、忘れて暮らしていたことに

気づくのです。

 

そして、

「魚とは、こんなに固くて、

 美しい、機能美にあふれた甲冑を

 身にまとって泳いでいるのか!」

と、今さらのように

生命の神秘に目を見張るのです。

 

秋田からやってきた

採れたてのウスメバル

 

その澄み切った目よ!!

 

これは私にとって

「かなりの大勝負」になりそうな予感♪

 

でも、

今回「おお?」と思ったのは、

いつの間にか自分が、

「ウロコをこそぐ」のも、

「三枚おろし」も、

かなり適当ながら、

できるようになっていたこと…

 

これは、「東北食べる通信」で

無理やり、魚をさばく経験を

積ませてきてもらったおかげです(笑)

 

やっと肩の力を抜いて、

おろせるようになってきた感じ。

すみません…レベル低くて☆

 

さて、おろした切り身は、

カタクリ粉をまぶして、

皮をカリカリに焼いて、

バジルをふって、

洋風に仕上げました。

ソースは、神保町の

某洋食屋さんのドレッシング。

 

これがまあ、よく合って、

美味しいのなんのって!

 

頭や、骨は、

こちらも洋風にコンソメで煮て、

ご飯を少し入れて

バジルリゾットにしました。

はう〜 めっちゃウマイ…

 

一瞬で、ウスメバル1匹が、

私の宇宙へと吸い込まれて

行きました…

 

感謝。拝礼。

とても幸せな晩ごはんでした。

 

しかし「真剣勝負」は、

ここからもう少し、続きます。

 

それは、狭いキッチン全域に

飛び散ったであろう、

ウロコ、その他のお掃除と、

 

お皿や調理器具、

手と爪にこびりついた

お魚の匂い取り…

 

これが、なかなか取れないし、

色んなところから匂ってくる。

 

お魚、大好きなんですけど、

生臭さは、むしろ、全てが終わった

「あと」にやって来ますよね。

 

お酢のチカラ」などの洗剤で、

何度も洗っては、

クンクン、クンクン嗅いでみて、

満足するまで全てを洗い直し、

ここまで終わって、やっと

「今日の勝負が終わった…」

という気持ちになります。

 

結構、長い勝負で、終わった後には

「明日のジョー」になっています。笑

 

小さい頃、

小川町の、横断歩道の向こうに

魚屋さんが一軒あって、

よく母と一緒に魚を買いに

行きました。

 

白いまな板の上には

お水がザーザー流れていて、

 

魚(鰯が多かったな…)の頭を

トンっと切って、

お腹からお尻までスーッと

包丁を入れ、

 

内臓や血合いをジャッジャッと

取り出し、

それを包丁でズーッとずらして

臓物入れに落とし、

お魚は緑のカゴへとピョイッ。

 

いつの間にか、まな板はまた

お水とタオルでキレイに洗われて、

真っ白になって、そこに

新しいお魚が出てきて、

包丁がトンッ…

 

そんな様子をもう、

えんえんと見ていました。

 

楽しかったなあ。

 

お魚屋さんの風景は、前ほど

見られなくなったけど、

 

こうやって、時々、

採れたてそのままのお魚に会えると、

スーパーでも、

「切り身の向こうの風景」に

思いを馳せたりできますし、

 

「東北食べる通信」で

「釣ってくださった方のお顔」や

その物語をしみじみと拝見したりして、

豊かな気持ちにさせていただいています。

 

 

「東北食べる通信」のホームページはこちら↓

tohokutaberu.me