お茶室にお伺いするのは
久しぶりでした。
床の間のお軸は
「花 弄 香 満 衣」(太玄老師)
花、弄すれば、香り、衣に満つ。
お花は、
「啓翁桜」と「菜の花」で、
「ああ、春が来たんだ」
と実感しました。
春…そうなのです!
お正月からずっと入院中だった、
奥さまがお戻りになりました!
(イラストのようなお着物は、
まだ着ておられませんが)
うふふ♪ よかったぁ!!!
お茶室って、本当に
不思議な空間です。
この冬は、
いろいろなことがあったのに…
何も変わらぬたたずまい。
移り変わる四季を、
かわるがわる、まといつつも、
十年一日のごとく、
「時間」を超越しているのです。
時空を超えた永遠の「無」。
ぽっかり空いた
お茶室の、その「空間」に、
何かがひたひたと、
満ちていました。