新・東京イラストJournal

イラストレーターさくらみの日常絵日誌

時代遅れもいいじゃない?

あけましておめでとうございます。

今年は、兎ぴょん年ですね。

 

先日、クローゼットの整理で、

セツ・モードセミナー

通っていた頃に描いたウサギの絵が

出てきたので、

ちょっと加工して載せてみました。

(もとは、全部青い絵でした)

 

私は、大学卒業後の仕事は

ずっと編集者だったのですが、

 

29歳でいきなり閃いて、

イラストレーターになろうと

決めたのです。

 

会社を辞めてすぐ、

「抽選で受かる絵の学校」

があると聞いて、

セツ・モードセミナーへ。

 

抽選は、箱の中に手を入れて、

番号札を引き当てたら合格

というもの。

 

(ちなみに番号札には、番号の刻印が

 入っているので、触ったらすぐに

 分かりましたヨ)

 

晴れて画学生となり、

この絵は、その在学中に描いたものです。

 

あの頃は、たとえば、

船を、ちゃんと船の形に描いたり、

ウサギを、ちゃんとウサギの形に

描いたりすると、

長沢節先生(校長先生)に、かえって

叱られたものです。

 

「コラー、どうして

 ウサギと分かるように描くの?

 古くさいでしょ! 

 ダメーーーー!!」って。

 

そして、たくさんの生徒の絵に、

たくさんのダメ出しをして、

たまに

「これはエーーー!(最高得点のA)」

を出して、ご機嫌になった先生は、

 

お気に入りの生徒の耳を引っ張ったり、

ご自分の手で、ミルクとコーヒーを

同時にカップに注いで、

カフェオレを作っては、

振る舞ってくださいましたっけ。

 

懐かしいなあ〜。

 

この絵は、セツ先生に見せたら

アウトだったと思いますが、ちょうど

他の先生だったので、ダメ出しは

まぬがれたんですよね。

 

せっかく出てきた兎さんなので、

お目見させてみました。

 

兎ぴょん年、皆様にとっても、

良い一年になりますように。

 

(本日撮った、元旦の富士山です)

 

✳︎オマケ✳︎

ところで皆さま。

 

昨日の大晦日

紅白はご覧になりましたか。

 

なかなかよかったですよね。

司会の御三方も、自然体で上手だった。

 

記憶に残ったのは、

初めて聞いた「藤井風」さんの歌と感性。

ぶっ飛びましたよ。

 

人間が共通して持っている、

「こわいもの見たさ」の感性に、

ザワザワと、深く、触るんですよね。

あのクセの強さはやっぱりすごい。

世界的に大ヒットした理由も

分かると思いました。

 

あとは、

Snow Manもカッコよかったし、

セカオワも、

昭和のひろみ郷も、

山内さん+キツネダンスも、

篠原涼子ちゃんも

なかなかよかった♪

 

大トリの福山さんも、

久しぶりにお顔を拝見しましたが、

「やっぱりイイ男ね〜」と、

しみじみ思いましたし、

「桜坂」が静かめの歌だったのも

シメとして、良かったなあ。

 

(ここまで、私の軍配は完全に白組ですね)

 

でも、個人的に、

昨日の紅白で一番よかったのは…

 

なんと言っても、

『時代遅れのRock 'n' Roll Band』!!

 

大学の、軽音楽部の部室に集合した

奇跡の同級生、

桑田さん、Charさん、

世良さん、野口さん、佐野さん。

(+ 原ボー、大友さん、ハマさん)

 

なんて豪華すぎるメンバー!

なんて心に触れるメロディー!

なんてステキなそれぞれの声!

そして、キュンキュン触れてくる歌詞!

 

桑田さんが間にさし挟む一言や、

コミカルな動作もさすがで、

短いたった数分間の間に、

ものすごく分厚くて、

イイもん見せてもらったなーという感じ。

 

トップガン〜マーヴェリック〜』を

見た時と同じですね。

時空が重なって、懐かしくて、

奥深くて、

実に贅沢な気持ちになりました。

 

SnowManもいいけど…

やっぱり最後は、おじさん推しで。

あは。

 

さあ、2023年、出発進行です!